ノブレス・オブリージュ

ノブレス・オブリージュ noblesse oblige。
フランス語で「高貴な身分には義務が伴う」という意味です。
つまり、尊敬に値する立場にいる人は、それに相応しい品性、教養、良識を備えていて、社会に進んで貢献する、という意味。
これは、ヨーロッパの貴族制度や階級社会の中で培われてきた道徳観で、身分の高いものは、普通の人よりも厳しい倫理観や道徳観を持ち、庶民を助け、守らなければならないというものです。

この言葉が、とても好きです。
こういう方には、なかなかお目にかかれないなあ…とも思いますが。
最近は、訳されずにそのまま使われていることも多くなりました。
特に若い人たちが口にするのを聞くと、なんだか嬉しくなります。
決して自己犠牲的な意味ではなく、自分は人の役に立てているだろうか、とか、将来の進むべき道を考えた時に「社会貢献」という意識が芽生えていることに、感動するのです。
自分のことで精一杯な大人たちがあふれる中で、若い人たちの中から、こういう感覚が育っているかと思うと、未来に希望を感じます。

人は皆、高い精神性の”芽”を持って、生まれてきていると思っているんです。
その芽を大切に育てていくためには、幼いうちから「自分は役に立つ」「自分は価値がある」「だからいっぱい学んで、みんなのために力を発揮したい！」
そう思える体験を、たくさん積ませてあげたいなと思うのです。

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