人格の凸凹

人は皆どこか凸凹しているものです。
「人格の凸凹」なんて聞くと、相当な歪みがあるのかと思うかもしれませんが、これは何も特別な話ではありません。人はそれぞれ「つくられ方」があり、それぞれに特徴だったものを持っているのです。

ある程度、内面のつくられ方は、外見でも垣間見ることができます。
とってもおしゃれな人や、ガサツで身なりに無頓着な人、ものの言い方や、何に興味関心を抱くのかなど、いろいろいますが、そこには、その人の価値観や考え方と言った固有の内面のパターンがあり、外見に溢れ出て現れて来るのです。

そして、そこに優劣はありません。
あるのは「その人らしさ」です。

その人らしさとは、生まれてから今までの中で、どんな経験を積んできたのか。
どんな環境でどんな体験を重ね、その時に、どんな対処の仕方を学んできたのか。
それだけです。
人は皆、生まれ持った気質（刺激に対する反応の仕方の違い）を使い、環境適応を試みるのですが、その時に、どんな学習を積んだのか。
そのパターンが「固有の環境適応の仕方」であり、「その人らしさ」になるのです。

これは、優秀な頭脳があるかどうかは関係ありません。
職種によって偏りはある程度作られますが、本質的な人のつくられ方とはまた別の話ですので、色眼鏡は限りなく外すべきです。

そう考えると、人ってなんて面白いのだろうと思うのです。
自分の持つ歪み、人の持つ歪み。
お互いの歪みがぶつかり合って、なんとか安定を作り出そうとする。
安定感の高い人が数人いてくれれば、その人たちの力を借りて、居心地の良い環境は必ず作られていきます。
でも、安定感を欠いた人や、人への関心が薄い人が集まっていると、ちょっと大変。
でも、関わる人たちの良い面を引き出し合おうと働きかければ、安定した環境が自然と作られていきます。

その仕掛け人となる人を、育てていきたいと思っています。
それが「家族成育カウンセラー」なのです。
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