家族成育カウンセラーへの想い

変わりたいのに、勇気が持てなかったり、行動した後が怖くて、つい尻込みしてしまう時ってありますよね。他人であれば、じれったく思うし、自分のことであれば、情けないなと、自己嫌悪に襲われます。でも、必ず変化は起こるので、それが他人のことであっても、また自分のことであっても、期待感に胸が膨らみます❣️

先日、ずっとあたためてきた「家族成育カウンセラー養成講座」がスタートしました。
目的は、母親を安心に包むことで、子どもの安心感の核を育てていくこと。
人の役に立ちたいと願いつつ、自分にできるだろうかと悩みながら、でも一緒に手を繋いでくれた仲間たちを大切に、これから丁寧に、丁寧に、育てていきたいと思います。

この想いは、遡ること、今から28年前。
子どもの虐待やDVという言葉が、まだ世の中に認知されていなかった頃、ある学会で「家族機能」という言葉に初めて触れました。

若かった私には、とても衝撃的で、直感的に「時代が求めている」と思いました。
すぐにその言葉を使われていた先生に会いに行き、「人のつくられ方」を学んでいくことになるのです。
怖いもの知らずだった私は、いつだったか先生に、こんなことを言ったことがあります。

「先生は、時代を作る、種まきの人です」
「みんなが先生の撒かれた種をもらい、各々の役割の中で、大事に芽を育てていくんだと思います」
「私もその一人で、一つ種をもらい、私の置かれた場所で、その種を大事に育てていきたいと思います」

なんと図々しいことを…。
でも気づいたら、28年も経ってしまいました。
ずっと一つの思いを心に抱きながら活動してきましたが、世の中はあまり変わっていません。
未だに児童虐待報告件数は増え続けています。
その当時、2000件を越したことに驚き、毎年この数字を追い続けていますが、とうとう一度も減ることなく、昨年、20万件を越してしまいました。
いじめに関しては、5年前の３倍増加です。
子どもたちが生きる環境は、家庭も、学校も、社会も、あまり安全ではないようです。
「どうして大人は僕たちを助けてくれないの？」
という声が聞こえてきそうです。

子どもが苦しいのは、母親が安心に包まれていないからです。
わが子を大切に育てていきたいと思っていても、それを叶えられる環境にないのです。
大きな時代のうねりの中に巻き込まれ、自分が安心感を欠いていることすら気づかない母親もたくさんいます。

人間というものが、母子一体感の中で愛着を形成するというプログラムを持つ以上、子どもへの支援は、同時に、母親支援でなければいけないのです。
それは、単に預け先があるだけではダメなのです。

母親を安心させる人を育てる。
そして、安心に包まれた母親を、子どもの傍に置く。

このことに共感し、実現させたいと思ってくださる方と、これからも出会い続けていきたいです。
怖がりの私が、よくもまあ、ここまで行動し続けてきたと、自分でも驚いています。
この年になると、恥も外聞も無い。
やれることはなんでもやってみよう。
後悔のないように、そして、待ってくれている人たちのために。
そんな思いで、前進しています。笑
私一人でできることではありません。
全て仲間がいるからできることです。
そして、新しい仲間が増えていることに、とても勇気づけられています。
ありがとうございます❣️

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