繊細さを生かす

先日、東京国立近代美術館で開催されている、日本画家の「鏑木清方 没後50年展」に行って来ました💕

西洋絵画が好きで、いつもは印象派にどっぷりですが、たまたまテレビで観かけた日本画の美しさに魅了され、日本画展に初めて足を運んでみました❣️

https://www.momat.go.jp/am/exhibition/kiyokata/

感想は、とにかく美しかったです💕
特に色彩が繊細で、ターコイズブルーのような色合いと、赤の色使いにじーっと見入ってしまいました。

そして、感動するものに出会うと、必ず知りたくなるのが、その背景です。
どうしたらこんな素敵なものを生み出せるのだろうと、鏑木清方という人について知りたくなるのです。

調べていくと、いろんな背景が見えてきます。
例えば、戯作家で新聞記者の父親、芝居好きな母親、草双紙を読み聞かせしてくれた祖母に囲まれて育った清方は、自然と文学や芝居に親しむ環境にありました。

でもそれだけで、あれだけの作品を生み出すことは出来ません。
注目すべきは、彼の「繊細さ」です。
「感じやすさ」とでもいいましようか。
描く人をどう切り取るかは、描き手の感性に左右されるので、繊細さは最強の武器になります。

さらに挿絵画家となった彼は、浮世絵の研究に没頭し、登場人物の細やかな心情を描く技術を磨いていったことも大きいですね❣️
色彩の繊細さに、妖艶さを際立たせる曲線、空白の生かし方に加えて、知性で人の心を読み取る技は、清方の独特な世界を作り出しているなと思うのです。
まさに繊細さを見事に武器にした人です。

でも、きっと生き難かっただろうな…とも思います。
人の心情に敏感だと、相手がどんな気持ちでいるか想像できちゃうので、人と関わる度に感情が波打つわけですから。
繊細なタイプの方にオススメしたいのは、決してコンプレックスを持たないことです。
それよりも、ぜひぜひ生かしてくださいね❣️

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